6人死亡・三幸製菓の工場火災 労働安全衛生法違反の疑い「不起訴」へ 《新潟》
6人が死亡した三幸製菓の工場火災で、新潟労働局が会社と当時のCEOを書類送検した労働安全衛生法違反の疑いについて、新潟地検が不起訴処分にする見通しであることがわかりました。
2022年2月11日の深夜、村上市にある三幸製菓荒川工場で火災が発生し、従業員6人が死亡、1人がケガをしました。消防庁の最終報告書によると乾燥機内にたまった「せんべいのかけら」が原因で出火したとみられています。
新潟労働局は必要な安全措置を講じなかったとして去年2月、三幸製菓と当時の佐藤元保CEOを労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。その後の取材で、労働安全衛生法違反の疑いについて新潟地検が不起訴処分にする見通しだと遺族に伝えていたことがわかりました。法律上の時効が関係しているとみられます。
一方で、警察は業務上過失致死傷の疑いで佐藤・元CEOを含む幹部4人を書類送検していて、新潟地検はこの件も捜査しています。