26日午後6時頃、特殊詐欺の疑いで住居不詳、職業不詳の少年（17）が逮捕されました。
逮捕された少年（17）は現金回収役とみられています。

警察によりますと、ことし5月29日、長岡市に住む女性（80代）から「詐欺にあった」という旨の相談がありました。
同日、氏名不詳者らから、女性の自宅へ息子などを装った電話があり、女性の息子が現金を至急必要としていて、息子の代わりに行く上司の甥に渡すように言われたということです。

その後、上司の甥になりすました少年（当時16）が女性の家を訪れ現金1000万円をだまし取りました。
この少年（当時16）は埼玉県に住んでいて、ことし6月に特殊詐欺の疑いで逮捕されていました。受け子とみられています。

また、この少年（当時16）に仕事を紹介したリクルーターとみられる東京都に住む少年（当時15）が、ことし6月と7月、同様事案の特殊詐欺の疑いで逮捕されていました。

これまでの捜査から、今回逮捕された少年（17）の容疑が浮上し、受け子とみられる少年（当時16）から現金を回収する役をになっていたとみられています。

少年（17）は、住居や職業について供述を拒んでいて、身分証明書は所持していますが、県外の表記だったということです。警察の取り調べから学生ではないとみられています。

警察は少年（17）の認否について、捜査に支障があるとして明らかにしていません。
女性に電話をかけた“かけ子”など、そのほかにも共犯者がいるとみて捜査しています。