「空き店舗」でまちづくりを 30代の若者たちがリノベーションスクールで議論 《新潟市》
30代の若者たちが空き店舗をつくり変える「リノベーション」で新潟市のまちづくりに取り組みます。オーナーの承諾を得て生まれ変わらせることができるのでしょうか。
週末の3日間、新潟市で開かれた「リノベーションスクール」。
〈講師〉
「(空き店舗)オーナーの真意をつかんでください。よくあることなんですけれど受け仕事になりがち」
受講生は会社員や自営業など、平均年齢33歳の若者たちです。
空き店舗をつくり変える「リノベーション」をまちづくりに生かします。
〈受講生〉
「娘が2歳なので初めてのお使いをこの街でしたい。自分が思っていないことが起きる機会を作ってくれる街が好き」
この「リノベーションスクール」は全国でまちづくり事業に当たる「リノベリング」が企画・運営し、新潟市では初めての開催です。
〈リノベリング チーフディレクター 中島明さん〉
「最初の1人目を出すのが大事。良い事例ができたら周りの方々がそんな方法もあるのねというふうに気づきだすまずひとつ良い事例を作っていくことでどうやって波及させていくか」
今回は新潟市内にある3つの空き店舗が課題となり、受講生も3つの班に分かれました。
こちらの班は古町モールにある約30坪の店舗を担当。
オーナーから意向を聞き取ります。
〈空き店舗のオーナー〉
「やっぱり…きれいにフォーマット化された店じゃないほうがいい」
「遊休不動産」と呼ばれ、全国的にも課題となる空き家や、空き店舗。どうすればまちの魅力へと生まれ変わるのか。受講生は議論を繰り返しました。
そして迎えた最終日は市民に向けてのプレゼンテーションです。
ある班は、理容室の空き店舗をおかゆメインの飲食店に生まれ変わらせたいと発表。
初期費用や営業後の利益目標も示しました。
古町モールを訪れた班は、空き店舗をセレクトショップと情報発信の拠点に変えて盛り上げ、商店街全体にも波及させたいと提案しました。
〈リノベリング チーフディレクター 中島明さん〉
「ここがスタートだと思いますこれからの実現をぜひここにいる皆さん含めいろいろな方々で応援をいただけたらなと思います」
新潟市によると「リノベーションスクール」の参加者は今後もオーナーとも協議しながら、実現に向けて議論を続けるということです。