放火も視野に捜査 すすきの火災…1人意識不明 目撃者は…
26日、札幌市の繁華街で火事があり4人がケガ、うち1人が意識不明の重体です。警察は放火の可能性も視野に入れて捜査しています。
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北海道札幌市すすきのにある店の看板の裏手、ビルの内部に見える真っ赤な炎。黒煙がとどまることなく立ち上り、爆発するような様子もみられました。
撮影者
「おりて来られなかったんだと思うよ」
「息できねぇぞ、煙、上にあがってるんだから」
ビルの中から逃げてきたのでしょうか。屋上には人かげらしき姿もありました。
煙が充満し視界が真っ白になる中、駆けつけた消防隊員がビルの中へ入っていきました。
26日午後、札幌市の繁華街すすきので起こった火事。
記者
「消防車5台以上が駆けつけ騒然としています。炎上していたビルの看板をみると大きく焼け焦げているのがわかります」
2階部分の看板は焼け焦げ、担架で救急車に運ばれる人の姿もありました。
火は2時間ほどで消し止められましたが、20代から50代の男女4人がやけどなどのケガ。そのうち40代の男性が意識不明だということです。
直後に現場にいた人は…
目撃者
「赤い炎がビルから出る感じでメラメラと燃えているような。救急車に運ばれている方は何人か見た」
現場は大通公園やすすきの交差点からほど近いすすきのの“中心部”。人や車の通りが多い場所です。周辺にはカラオケ店など複合施設が立ち並んでいて、地下1階、地上6階建ての商業ビルで2階のガールズバーから出火したとみられています。
現場の隣のビルにいた人は火災直後、次々と人が運ばれていく様子を目にしたといいます。
隣のビルにいた人
「女性が1人しゃがみこんで全身が真っ黒になった女性が困惑した状態でいた。建物から出てきて倒れたばかりという状態だった。(近くの人が)『大丈夫ですか』と声をかけていたら、あたり一面が吹き飛んだガラスでひどい状態になっていた。(その後さらに)男性が運ばれた後に囲われるような状態で、もう1人、性別のわからない人が運ばれた」
通りを挟んで目の前のビルの薬局でも…
火事があったビル 目の前の薬局
「体半分くらい服に火が燃え移ったような若い方が2階からおりてきて、通行人何人かがみんなで(男性に)水をかけて火を消していた。ガラスが大量に爆発音とともに割れて飛び出して、うちの店の前まで飛び散ってきた。『どうしたの、何これ』って(店の)お客さんもパニック状態」
警察は放火の可能性も視野に捜査していて、出火の経緯を詳しく知る人物が搬送された4人の中にいるとみて回復次第、事情を聞く方針です。
(11月26日放送『news zero』より)