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「手足口病」6週連続で増加 患者数は同時期では直近5年で最多 県が感染対策呼びかけ《新潟》

2024年10月10日 18:50
「手足口病」6週連続で増加 患者数は同時期では直近5年で最多 県が感染対策呼びかけ《新潟》

全国的に患者が増加しているという「手足口病」。
おもに流行するのは夏場と言われ、例年この時期には減少傾向がみられますが、ことしは県内でも9月以降、患者数の増加が続き、6週連続で増えています。

県の感染症情報によりますと直近1週間(9月30日~10月6日)の1定点医療機関あたりの患者の報告数は、10.42人で前週の10.09人から増加しました。
県は16週連続で「警報」を継続し、感染対策を呼び掛けています。

ことし最初に警報が出されたのは6月27日。以降、患者数は増加し、8月下旬に1週あたりの患者数が3.53人まで減少しましたが、その後、6週連続で増加が続いています。
同時期の患者数としては、直近の5年でもっとも多くなっています。
警報は、国の基準である定点あたりの患者報告数2を下回るまで継続されるということです。

「手足口病」はおもに子ども中心で夏場に流行しますが、大人も感染するとして、県は石けんと流水による手洗いをはじめ、タオルの共有を避けるなどの感染対策を呼び掛けています。


また、全国ではマイコプラズマ肺炎が流行していて、県内でも例年に比べ定点あたりの患者数が増えているといいます。
厚生労働省は8日付けで都道府県などに対し注意喚起を行っています。
マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することで起こる呼吸器感染症で子どもや、若い人の肺炎の原因として比較的多いものの一つということです。
例年、患者の約8割は14歳以下ということですが、成人の報告もあることから、うがい・手洗い・せきエチケットなど基本的な感染対策を心がけてほしいとしています。