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カレーで“フードロス”へ 関川村の児童のアイデア採用 地元農家と「しいちゃまカレー」を共同開発 《新潟》

2025年3月7日 19:26
カレーで“フードロス”へ 関川村の児童のアイデア採用 地元農家と「しいちゃまカレー」を共同開発 《新潟》

小雪が舞う中、子どもたちの元気な声が響きました。関川小学校の5年生です。関川村を飛び出し、新潟市中央区にあるピア万代を訪れました。その目的は地元の農家と共同開発したカレーの販売です。その名も「しいちゃまカレー」です。

〈児童〉
「「しい」がシイタケで、「ちゃ」がカボチャで、「ま」がトマトです」

■しいちゃまカレー/650円 税込

SDGsのひとつ、フードロスに協力しようと始まったカレーづくり。ルーのベースはトマト。規格外となり出荷できないものを利用しました。

(リポート)
「いただきます…マイルド!トマトのほんのりとした酸味もあるが、カボチャの甘味が効いてます。最後に細かく刻まれたシイタケの風味も香ります。この一口に関川村の良さがぎゅっと詰まっています」

開発を呼びかけたのは地元の農業法人・関川農事です。夏の高温の影響で規格外のトマトが大量に出てしまったため、活用方法を探していました。

〈関川農事 赤塚友美さん〉
「トマトの廃棄はなければ一番良いが、最近の異常な気候とか暑さで、これからも廃棄トマトは少なからず出るので、ただ捨てるだけじゃなくて加工にもチャレンジして捨てていくものをなくしたい」

村の助成金を活用し夏ごろから開発がスタート。試作を重ね、ネーミングやパッケージには児童のアイデアが採用されました。

「せーの……しいちゃまカレー販売しています」

児童の呼びかけに多くの人が足を止め特製のカレーを買い求めていました。

「ぜひ食べてみてください」
「ありがとうございます。いただきます」

関川村で自分たちが育てたおコメもプレゼント。

〈児童〉
「食べれるけどトマト大っ嫌いです」
Q)じゃあこのカレーは?
「トマトの味があんまりないから」
Q)トマト大嫌いだけど?
「食べやすいと思います」

それでも……

〈児童〉
「食品ロスってよくないんだなって思いました」
「関川村の村外の人にも特産など関川村の良さを伝えたい」

児童が共同開発した「しいちゃまカレー」。味わい深いルーにはフードロスへの思いと関川村の味覚が詰まっています。

最終更新日:2025年3月7日 19:26