「令和の米騒動」とも言われる中、県内では一大ブランド、魚沼産コシヒカリの収穫が始まっています。生産者はことしは“最高の出来”とあんどする一方、価格の上昇に消費者が離れないか心配する声も聞かれました。

山あいにコンバインの威勢のいい音が響きます。

魚沼産コシヒカリの産地の一つ南魚沼市です。

〈文十農園　貝瀬亮社長〉
「ことしの出来は本当に最高だと思います。近年になくいいと思っています。おいしいおコメがとれたと思っていますので、皆さんに早く食べていただきたい」

去年は水不足や猛暑の影響を受けたものの、ことしは天候に恵まれ最高の出来だといいます。

良い知らせは魚沼市でも…

〈魚沼市のコメ農家　井口勝士さん〉
「ことしは最高ですね。魚沼のコメを食べてもらいたい」

こちらの農場では6台の乾燥機がフル稼働。

収穫した魚沼産コシヒカリが次々と運び込まれてきます。

〈魚沼市のコメ農家　関隆さん〉
「仕上がりは上々だと思います。去年のコメとは全然違います」

コメは毎朝、精米され、個人のお客さんや近所の土産物店から順に出荷を始めているといいます。

形が整い、透き通った粒に胸をなでおろしていました。

コメの価格の上昇については…

〈魚沼市のコメ農家　関隆さん〉
「価格が上がるのはすごくうれしいです。だけども米価は上がったといっても農家から見ればすべての資材が上がっているので、肥料・農薬・燃料・農業機械、（米価が）上がったといっても農家にとってはそれが生産ぎりぎりの価格」

さらに、トップブランド・魚沼産コシヒカリゆえの心配もあります。

〈関 隆さん〉
「全体のコメが上がってきて、さらに魚沼産が高いとなると魚沼産を買っていただけるのかという心配はものすごくある」

“最高の出来”と口をそろえる魚沼産コシヒカリの新米。

生産者は多くの人に届くことを願っています。