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【地震から17日目】新潟市では重要文化財にも大きな被害 消防隊は石川県で活動終え帰還報告 「これだけ道路が寸断されることはなかった」《新潟》

2024年1月17日 19:29
【地震から17日目】新潟市では重要文化財にも大きな被害 消防隊は石川県で活動終え帰還報告 「これだけ道路が寸断されることはなかった」《新潟》
元日に発生した地震の被害は、国指定の重要文化財にも…。

新潟市南区にある「旧笹川家住宅」です。

(リポート)
「こちら土蔵なんですけれども土壁が広い範囲に渡ってはがれ落ちています」

地震の影響で蔵の壁がはがれ、土壁や表面の漆喰が散乱。柱がむき出しになっています。

さらに、建物の中でも上段の間の壁紙が破れ、障子も痛々しい姿に…

建物の一部にゆがみが出るなどの被害があり、休館が続いています。

市は応急危険度判定の結果を見て再開時期など今後の対応を検討する方針です。

〈新潟市南区役所 灰野知明さん〉
「建物の修復と皆さんにまた見ていただく公開は別になりますので安全なところから順次、公開していければと思っています」



一方、新潟市消防局では…

能登半島地震において緊急消防援助隊として出動し1月15日に活動を終了し全隊帰庁いたしました」

緊急消防援助隊として石川県で活動した隊員たちによる報告会が開かれました。

今回は4回に渡ってのべ60隊・225人を派遣。最後の部隊が1月15日、新潟市に戻ってきました。

隊員は過去の災害と比べてもこれだけ道路が寸断されることはなかったと現地の過酷な状況を報告…

倒壊した家屋や土砂の中から4人を見つけ出したといいます。

〈新潟市指揮支援隊 夏川正光隊長〉
「通信網もそうだし、道路も寸断されていて、孤立しているところが点在していましたので、そのぶん救助にかかる時間も費やされた。次の災害に備えて今後も継続していかなければならない」



こちらは新潟市の西区役所。

市は1月17日から民間のアパートを借り上げる「みなし仮設」の受け付けを始めました。

市の担当者から説明を受ける年配の夫婦。地震で住宅が傾く被害を受けました。

いまは中央区のアパートに身を寄せていて、西区にある自宅は修理する予定だといいます。

〈相談に訪れた住民〉
「いま住んでいるのが遠いものだからできるだけ壊れた家の近くに住みたい。ひとりで考えても不安になるけど、親切に説明してくれたので何とかなるだろうと」

みなし仮設の入居は住宅が全壊、もしくは半壊以上でやむを得ず解体する住民などが対象です。