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【特集】豪雪地の生活必需品「灯油」の配達に密着 住民は価格高騰に悩む《新潟》

2025年2月23日 19:01
【特集】豪雪地の生活必需品「灯油」の配達に密着 住民は価格高騰に悩む《新潟》

連日続く厳しい冷え込み。生活の必需品ともいえる灯油の配達に密着しました。豪雪地で暮らす住民。灯油の価格高騰に頭を悩ませています。

豪雪地の灯油配達

雪に覆われた魚沼市を進む1台の車。

灯油などを届ける配達業者です。

灯油の配達などを行う会社「ハセガワ」・櫻井東央さん
「ぼこぼこの雪道とかで普段よりも気を使って運転しています、車が重い分、止まるのが遅いので」

除雪業者の車庫へ

まず向かったのは除雪業者。

車庫に並んだ除雪車に次々と軽油を入れていきます。

除雪車は住民の生活道路を確保するために早朝から出動していて、1日に何度も給油に訪れるといいます。

ハセガワ 櫻井東央さん
「雪が降れば除雪車が出動するので、1回出動すると呼ばれて給油してという感じで、去年が少なかったので、ことしは多く感じますね」

依頼が多いのが一般家庭

この時期は3台の車を稼働し、1日50軒ほどの依頼に対応しているといいます。

特に多いのが一般家庭からの依頼です。

玄関先のタンクに注ぐ

灯油は部屋の暖房や給湯に欠かせない必需品です。

玄関先のタンクに灯油を注いでいきます。

その時…。

落雪×灯油

取材を始めた矢先、住民の背後で屋根からの落雪が。

屋根からの落雪。

実は灯油と深い関係があるといいます。

「冷えると、屋根の雪が滑らない」

住民
「こういう風に自然落下なので、家の中があまり冷えちゃうと屋根の雪が滑らなくて、家の中がある程度暖かくないと雪が落ちないので」

室内の温度を上げることで屋根に接する雪が解け、自然に落雪する仕組みになっています。


住民
「(ストーブは)各部屋に1台ずつある。冷えたままだと(雪が)落ちないものですから、(灯油は)1か月にだいたい500リットル使うんじゃないか」

燃料費が高騰

しかし、頭を悩ませるのが燃料費の高騰です。

櫻井さんの店舗では現在、配達の灯油価格は1リットル135円。去年12月以降政府の補助金が段階的に縮小され、10円ほど値上がりしました。

それでも豪雪地の住民にとって灯油は欠かせません。

「なくていい、というものではない」

住民
「気にしていても、こればっかりは、ちょっと、なくていいや我慢、というものでもない、覚悟して頑張っています」

配達は続く

ハセガワ 櫻井東央さん
「雪もそうですし、寒さも続くので、1か月2か月ぐらいは灯油と軽油の配達続くと思いますので、また気を付けて配達したい」

この時期の必需品ともいえる灯油。住民の生活を守るため配達業者はこれからも安全第一に届けます。


2025年2月20日「夕方ワイド新潟一番」放送より

最終更新日:2025年2月23日 19:01
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