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【変わる新潟駅】今後はどうなる? 駅ビルではさらに店舗オープンも 駅前広場は以前の約2倍に《新潟》

2024年5月29日 20:55
【変わる新潟駅】今後はどうなる? 駅ビルではさらに店舗オープンも 駅前広場は以前の約2倍に《新潟》

ことし4月に駅ビル「CoCoLo新潟」がグランドオープンしたJR新潟駅。
5月29日、新たな飲食街となる「エキナンキッチン」がオープンしました。

駅ビルは連日多くの人でにぎわっていますが、まだ工事中のエリアも多い新潟駅、今後はどのように整備が進むのでしょうか。

■駅ビルは今後も約10店舗がオープン 最終的に約170店舗に

駅ビルは29日、1階・WEST SIDE(ウェストサイド)のレストランゾーン「エキナンキッチン」に和食からエスニック料理まで飲食店8店舗が入ったほか、コンビニエンスストアや美容室など合わせて12店舗がオープンしました。

駅ビルはグランドオープンから1か月が経ち、1日の平均来場者数がのべ約10万人を数えるなど新潟市の人気スポットとして注目を集めています。

これまでに約160店舗がオープンしましたが今後は、秋頃に飲食店などのオープンが予定されていて最終的に約170店舗になるといいます。

■旧バスターミナルは今秋までに解体へ 

工事が続く新潟駅。駅前の「万代広場」は、2025年度中の供用を目指し工事が行われています。

新潟市によりますと、駅の万代口にあった旧バスターミナル跡地では、ことし9月末の解体を目指し工事が進められています。
解体後は地下にあるガスや水道など埋設設備の撤去などを行い、その後に広場の整備工事に着手する予定ということです。

■約2倍の広さとなる「万代広場」

完成後の新潟駅の広場を上から見たイメージです。
“都市の庭”をコンセプトにした万代広場は以前の約2倍の広さになる予定です。

新バスターミナルのある東側エリアはすでに完成していますが、その他はまだ工事が続いています。
東側エリアは通路に新潟の川や潟をイメージしたガラスの屋根が設置されていますが、このガラス屋根は今後、万代広場の西側でも同様に設置されます。

新潟市は旧バスターミナルの撤去工事が完了後、年明け頃から広場の西側から中央にかけて順次、整備工事に着手する予定としています。

万代広場の西側エリアにはタクシープールと駅の送迎用一般車駐車場、トイレなどが整備される予定です。

一般車両の駐車場は、新幹線や在来線を利用する人の送迎用となり約30台分が止められる有料駐車場になる見込みです。

■利便性が高まる一方、「分かりづらい」という声も

ことし3月末に開業したバスターミナルは駅の下をバスや人が通れるようになり、駅の南北が地上でつながりましたが、利便性が高まった一方、利用者からはこんな声も……。

利用者
「リニューアルしてからちょっとわかりづらいですね」
「バス乗るときはどうすればいいの?」

バスターミナルは現在、バス乗り場での横断はできず、駅ビル1階の「CoCoLo Mart(ココロマート)」側から「WEST SIDE」側のバス乗り場へ移動するには、う回する必要があります。

新潟市の中原市長は5月24日の記者会見で、実際に現地を歩いた上で自らも課題を感じたと話し「複雑で足りないところがある」と改善する意向を示しました。

市は「分かりづらい」という声に対しては案内サインなどを増設し周知を強化しているということです。

■「万代広場」側にもエスカレーターやエレベーターの設置へ

新潟駅では1階と2階をつなぐ屋外のエスカレーターは現在、駅の南口側にしかありませんが、「万代広場」の整備が進むと広場の正面大屋根の下にエスカレーターが設置され、直接2階の東改札側と行き来できるようになるということです。
またエレベーターは現在、バスターミナル側にもありますが、今後、万代広場側にも設置される予定です。

■新たなにぎわいの創出

駅のリニューアルで新潟駅周辺の活性化が期待されていますが、駅前に新たなにぎわいを生み出そうという社会実験がことしも始まっています。

アクセサリーショップにハンドメイドの店など、新潟駅前の歩道に店舗やテラスを設置する“みちばたリビング”が5月25日から始まっています。

この社会実験、新潟駅から古町にかけてのエリア「にいがた2km」に人の流れを生み出そうと、新潟市が2022年から行っています。

期間中は通行量が1.7倍に増えるなど、にぎわいの創出につながっているといいます。

まちの人
「きょう初めて知っていいなと思いました」
「(駅前に)行きやすくなるなとは思います」
「駅が徐々にリニューアルされているところで、人通りも増えてきているのでいいのかなと思います」

「みちばたリビング」は6月9日まで行われ、今後は成果などをまとめ、通りの活用方法を検討していく方針です。

■リニューアルは駅周辺の公園でも 

整備は新潟駅の周辺でも……。駅の西側に位置する石宮公園です。
新潟駅から歩いて数分のこの公園には有料の地下駐輪場があり、約970台の自転車を止めることができるほか市のレンタサイクルの拠点にもなっています。

以前は噴水などもあった公園ですが老朽化などにより公園の再整備工事が進められています。

新潟市によると2025年度末の完成をめざし、季節ごとの花を楽しめる花壇や、ウッドデッキなどが整備され、公園にキッチンカーが入れるようなスペースを整備していくということです。
公園に以前、設置されていたトイレは撤去され、新潟駅の「万代広場」に今後、新たなトイレが設置されます。

■今後は駅の南口側も

一方、新潟駅の南口側は駅の隣接地にタワーマンションの建設工事など開発が進んでいますが、南口広場では駐輪場の不足、将来的な中・長距離バスターミナル「バスタ新潟(仮称)」の設置を見据えた連絡通路の整備、またタクシーと一般車が交錯することなどが課題となっていて、周辺整備の検討が続いています。
新潟駅は万代広場の完成後は、駅南口側の整備も焦点となります。

(イメージ画像提供:新潟市)