“除雪難民”に代わり雪下ろし 地域に根付く助け合い 積雪で住宅が倒壊の心配も 《新潟》
山沿いを中心に大雪に見舞われている県内。豪雪地域の十日町市では高齢などにより除雪ができず不安を抱える住民もいます。10日、住民の代わりに雪下ろしを行っていたのは除雪チームです。
十日町市の山あいにある重地集落。10日午後になっても雪が降り続いていました。地域の中でも特に雪深く道路や建物の周りには多くの雪が積もっていました。住民を悩ませていたのが除雪作業です。積雪が1メートルを超え、特に屋根に積もった雪は自宅が倒壊するおそれもあり心配していました。
〈住民〉
「(雪が)1.5メートルから2メートルたまると心配なんです。ほらなければここに住んでられない」
こちらの住民は5年ほど前まで自分で雪下ろしをしていましたが、足腰を悪くしてからできなくなったといいます。そこにやってきたのは20代から60代の除雪チーム。
〈住民〉
「気をつけてね」
スノーダンプを抱え屋根にのぼると手際よく雪下ろしを行います。
集落では高齢化が進み除雪作業ができない住民などが多く暮らしています。さらに空き家も多く、雪により倒壊する危険もあることか地域の住民に代わって作業を行っているといいます。
〈除雪会のメンバー〉
「高齢者の方も結構多いのでそういう人が自分でできないとなった時に、自分たちが少しでもできれば多少でも安心していられるかなと」
〈住民〉
「安心だ」
助け合いの心が雪国の暮らしを支えています。