大分市の小中学校などで夏休み延長「熱中症対策のため」2025年度から8月31日までに
子供たちにとってはうれしい話題ですが、決定には切実な理由があるようです。
大分県大分市の小中学校などで2025年度の夏休みが1週間延びて8月31日までになることが決まりました。
熱中症対策のためだということです。
これは20日開かれた大分市教育委員会で決まりました。
大分市の小中学校と義務教育学校あわせて84校で2025年度から夏休みを7日間延長し、7月21日から8月31日までとするということです。
市教委によりますと、2024年8月気温が35度以上の猛暑日は大分市で15日観測され熱中症警戒アラートも22日発令されました。
このため市教委では危険な暑さから児童を守るために夏休みの延長を決めました。
授業時間を確保するため運動会などの練習時間を短縮する方針で教員の働き方改革にも繋げたいということです。
夏休みの延長に街の人は
◆街の人は
「自分たちの夏に比べて最近すごく暑いし、外でも遊べないし、 そういう理由だったら分かる」
「親としては仕事の関係とかもあったりするので困る人は困るかも」
夏休みの期間について何度か変わっているなと思っている人もいると思います
これまでどのように変わってきたのか大分市の場合でみていきます。
2016年度までは7月21日から8月31日までの42日間というのがずっと続いていました。
しかし、転機が訪れたのが2017年度。学習指導要領が変更され小学校でも新たに英語の授業が加わったことで授業時間を確保する必要が出てきました。
そのためこの年度から夏休みは1週間短くなり8月24日までの35日間に変更されました。
それが近年の危険な暑さや教職員の働き方改革の観点から大分市は来年度、再び8月31日までに戻すということです。
県内ほかの市町村にも聞きました。
2024年、豊後高田市、九重町、姫島村は昔のまま、8月31日まで夏休みとなっています。
大分市や由布市、中津市など13の市と町が8月25日まででした。夏休みの延長について大分市以外の自治体では現時点では検討段階にはないということです。夏休みの期間についてほかの市町村でも動きが出てくるかもしれません。