市川團十郎「友達というか、生まれた時からずっと一緒なんで」 来年は尾上菊之助の襲名を応援
1月3日に初日を迎える『双仮名手本三升 裏表忠臣蔵(ならべがきまねてみます うらおもてちゅうしんぐら)』。通常上演される忠臣蔵を“表”、現代ならではの視点を織り込み、創り上げる部分を“裏”として、新たな形で忠臣蔵の世界を描き出した作品。團十郎さんは、大星由良之助、早野勘平、斧定九郎、高師直の4役を演じ、早替りや宙乗りも披露します。
團十郎さんは、4つの役を演じることについて「早野勘平は、父(十二代目市川團十郎さん)にも習ってますし、高師直は、四世市川左團次のおじさんに習ってますし、斧定九郎は父にも習っているので。大星由良之助に関しては初役ということなので。“本来ならこうやっている”という話を、先輩から承って、その上で構成できたらいいなと思っております。一生懸命頑張ってても、頑張っただけの幸せを、特に日本人は感じているのか?意外とそうでもないじゃないですか。それを背負った男を演じたいですね」と意気込みました。
そして、2025年の目標について「尾上菊之助さんの襲名にできる限りそばにいたいな」と、八代目尾上菊五郎を襲名する予定の菊之助さんの名前を出した團十郎さん。「同級生ですし、友達というか、生まれた時からずっと一緒なんで。彼も大変な時期に入っていくわけですから、僕もみんなに支えてもらった2年間があるので、そういうものを恩返しできるような方には、しっかり恩返しをする男でありたい」と、熱く語りました。