旅館「由布院 玉の湯」で集団食中毒 懐石料理食べた客15人に症状 調理担当者からノロウイルス検出

由布市湯布院町の旅館「由布院 玉の湯」で集団食中毒が発生しました。
県によりますと、2月28日に「由布院 玉の湯」を利用した複数のグループの宿泊客に嘔吐や下痢の症状があると、5日に医療機関から連絡がありました。
県が調査したところ、旅館では13グループ37人が食事をしていて、これまでのところ、このうちの5グループ15人(19~74歳の男女)に症状が出ているということです。入院した人はおらず、全員快方に向かっています。
また、旅館の調理担当者3人にも症状が出ていて、このうちの1人は当日体調が悪かったということです。
食事をした人や調理担当者からノロウイルスが検出されたため、県は旅館の食事が原因の食中毒と断定しました。
調理担当者が作った夕食の懐石料理を通じて、客に感染が広がったとみられるということです。
県は旅館に対し、9日までの3日間、食品衛生法に基づく営業停止命令を出しました。
なお、「由布院 玉の湯」では6日夕方から食事の提供を自粛しているということです。
<宿泊客の患者15人の居住地の内訳>
大分県:4グループ9人 福岡県:1グループ6人
<宿泊客の患者15人の年齢の内訳>
10歳代以下:1人 30代:1人 40代:6人 50代:1人 60代以上:6人