ウクライナ代表団、11日に米国政府と会談
ウクライナのゼレンスキー大統領は、11日に代表団がアメリカ政府と会談を行うと発表しました。一方、ロシア・クルスク州では、ウクライナ軍の状況が急激に悪化していて、一部のメディアは、アメリカが機密情報の提供を停止した後の変化だと報じています。
アメリカとウクライナをめぐっては先月末に首脳会談が決裂し、トランプ政権は軍事支援を一時停止しています。ゼレンスキー大統領は8日、両国の代表団が11日にサウジアラビアで会談すると発表しました。ウクライナからは、イェルマーク大統領府長官やウメロフ国防相らが参加するということです。ゼレンスキー大統領は「建設的な対話に全面的に取り組む」「現実的な案が議題にあがっている」とコメントしています。
こうした中、ロイター通信によりますと、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア・クルスク州では、この1週間でウクライナ側の状況が急激に悪化していて、ロシア軍にほぼ包囲されているということです。ロシア国防省も8日、クルスク州の3つの集落を奪還したと発表しています。
一部の欧米メディアは、アメリカがウクライナへの機密情報の提供を停止して以降、ロシア軍が急速な前進をみせていると報じています。
ウクライナにとってロシア領であるクルスク州からの撤退は、今後の交渉への切り札を失うことになり、苦しい状況が続いています。