EU、防衛力強化で一致 ゼレンスキー大統領も交え臨時の首脳会議

EU(=ヨーロッパ連合)は6日、ウクライナのゼレンスキー大統領も交えた臨時の首脳会議を開き、防衛力を強化することで一致しました。
EUの特別首脳会議は6日、ベルギーのブリュッセルで開かれ、加盟27か国の首脳やゼレンスキー大統領が出席しました。
アメリカがウクライナへの支援を一時停止したことなどを受けて、ヨーロッパ各国は、ロシアの脅威への備えを急いでいて、会議では、自らの防衛に責任を持ち、自律的に行動する能力を高めることで一致しました。
防衛費を大幅に増加させる必要があることが強調され、8000億ユーロ、日本円で120兆円を超える規模の「ヨーロッパ再軍備計画」についても確認。各国の財政赤字の条項を緩和し、防衛支出を増やせるようにすることや、防衛強化のために新たな融資を可能にすることなどで合意しています。
一方、ロイター通信によりますと、ウクライナ支援については、トランプ大統領の支持を表明しているハンガリーのオルバン首相を除くEU首脳らが、共同声明に合意しました。声明では、ウクライナ抜きの停戦交渉はあり得ないと強調し、停戦後、EUと各国が、ウクライナの安全保障に関与する用意があるとしています。