アメリカのトランプ大統領がウクライナへの軍事支援の一時停止を指示する中、EU＝ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長は4日、EU加盟国の防衛力強化のために、日本円で125兆円規模の「再軍備計画」を発表しました。

EUのフォンデアライエン委員長は4日、軍事侵攻を続けるロシアの脅威などに対抗するため、8000億ユーロ、日本円でおよそ125兆円の資金確保を目指す、「再軍備計画」を発表しました。

計画によりますと、財政赤字の条項を緩和することで、加盟国が防衛支出を増やせるとしています。また、防衛強化に対して、1500億ユーロ、日本円でおよそ23兆円の融資を新たに行い、武器などを共同で購入することを援助するとしていて、これにより、ウクライナ支援を大幅に強化できると強調しました。

フォンデアライエン委員長は、6日に行われる臨時のEU首脳会議で、各国から同意を得るため、書簡を送ったということです。

トランプ大統領がウクライナ支援の一時停止を指示したこともあり、ヨーロッパでは、アメリカへの依存から脱却することが議論されています。