「ずっと待っていた」新紙幣発行 金融機関・自動販売機・路線バス 大分県内の対応は
7月3日から新しい紙幣の発行が始まりました。
大分県内の銀行では早速、両替して手にする人たちの姿が見られました。
3日から発行が始まった新紙幣。
紙幣のデザイン変更は20年ぶりで、偽造防止のための最新技術も取り入れられています。
発行初日の3日、大分市の日本銀行大分支店では県内の金融機関に新紙幣が引き渡されました。
発行開始に合わせて用意された新紙幣の総額は全国でおよそ1兆6000億円分で、このうち県内はおよそ82億円分だということです。
◆豊和銀行 行員
「お待たせいたしました。両替しております」
◆TOS梅田雄一郎記者
「さきほど、両替手続きしておいた新しいお札が届きました。肖像が渋沢栄一に変わった真新しいお札です」
およそ13億5000万円分の新紙幣が引き渡された豊和銀行にもきょうは多くの人が両替に訪れていました。
◆両替に来た人
「ずっと待っていたのですごい嬉しいです」
「外国の紙幣に似てるなと思って紙幣が変わると慣れるまでちょっと時間がかかります」
◆豊和銀行本店営業部・尾形佳代子副部長
「日本の最新技術を駆使しているので、ぜひ手に取ってご覧になっていただければ」
新紙幣への対応も進められています。
◆TOS渡辺一平記者
「こちらの温泉施設では支払方法が現金のみとなっており、きょうからの新紙幣発行に伴い、早速新しい機械が導入されている」
こちらの大分市の温泉施設では、先月末に新たな券売機を設置しました。
◆アサヒ温泉 谷井智彦代表
「最初は(新紙幣を使用する人が)多くはないと思うけど安心と言えば安心」
その一方で…
◆TOS渡辺一平記者
「こちらの自動販売機のようにまだ対応できていないものもあるようです」
街中の自動販売機を調べてみると、新紙幣に対応したものもあれば、そうでないものも。
また、県内を走る路線バスのうち、大分バスでは、新紙幣に対応済みの車両と対応ができていない車両が混在しています。
大分交通は車内の両替機の対応が間に合っていないということです。
いずれのバス会社も、交通系ICカードの利用や、旧紙幣の準備を呼び掛けています。
一方、JR九州では駅にある券売機や精算機などで新紙幣に対応できるものは、大分支社管内だと全体のおよそ35%にとどまっているということです。