進む迎春準備 夫婦岩に大しめ縄、生花店とコラボで年賀状用の写真撮影、年に1度の縁起物の競りも 大分
早いものでことしも残り3週間を切りました。
新年を迎える準備が進む大分県内各地の師走の表情を取材しました。
佐伯市上浦の豊後二見ヶ浦。
こちらの夫婦岩の間から昇る初日の出を見ようと毎年、多くの人が訪れます。
夫婦岩にかかる大しめ縄はこの時期に地元の人などが張り替え作業を行っています。
10日は約500人が集まり長さ約65メートル、重さ2トンほどの大しめ縄を約7時間かけて完成させました。
そして、夫婦岩の間に張って正月を迎える準備を整えていました。
◆参加者
「地域の伝統的な行事に参加できて楽しかった」
「みんなで協力して良いしめ縄を張り替えて来年につなげる1年にしたい」
12月24日からは夜間のライトアップが行われ、元日の朝には約1000発の花火の打ち上げが予定されています。
一方、こちらは年賀状の準備です。
大分市のこちらのフォトスタジオでは年賀状用の写真撮影の予約が例年の1.5倍ほどになっているといいます。
その理由の一つがこちらのブースです。
普段と違った雰囲気を楽しんでもらおうとことし初めて、生花店に依頼して花やドライフラワーを飾ったブースを作りました。
◆客
「お花の良い香りがして、すごく素敵な空間だと思った」
「いつもと違う空間できれいなセットでかわいく撮ってもらえてうれしい」
12月から始めたサービスでSNSなどでアピールしたところ問い合わせが増えているということです。
◆ライフフォトシモノスタジオ 霜野圭一社長
「森の中にいるような香りだということで、撮影するときのこの時間、撮影の時間を思い出にしてもらいたい」
スタジオでは「こうした写真を撮影することで年賀状を送るきっかけにしてもらえれば」と話しています。
正月のアレンジメントが並んでいるのは大分市の大分園芸花市場です。
9日に開かれていたのは年に1度だけという松やセンリョウといった正月用の商品の競りです。
県内各地の生花店などから約40人が集まり、お目当ての品を次々と競り落としていました。
松は、正月に不老長寿や子孫繁栄を願って飾られ、センリョウはその名前からも商売繁盛の縁起物とされているそうです。
◆大分園芸花市場 菊谷晴美社長
「松、センリョウが入ったらようやく正月が来たなと思う。正月の縁起物を飾ることでぜひ良い年を迎えてもらって明るい正月、来年を迎えてもらいたい」
各地で着々と進む迎春準備。
新年の足音がだんだん近づいてきています。