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介護施設の殺人事件 初公判 罪に問われた男が無罪主張【長野・下諏訪町】

2025年3月3日 19:52
介護施設の殺人事件 初公判 罪に問われた男が無罪主張【長野・下諏訪町】

3年前、塩尻市の介護施設に入居していた女性(当時77)に向精神薬を飲ませて殺害した罪などに問われている男の裁判員裁判が始まりました。男は、無罪を主張しています。

殺人の罪などに問われているのは、諏訪郡下諏訪町に住む介護施設の元職員・望月大輔被告(42)です。起訴状などによりますと望月被告は2022年5月28日ごろ、当時勤務していた塩尻市内の介護施設で殺意を持って入所者の前田裕子さん(当時77)に何らかの方法で向精神薬を飲ませ、薬物中毒で死亡させたとされています。

さらに望月被告は介護施設の利用者の通帳を使って現金を引き出した盗みの罪や、同僚の女性に薬物入りの飲料を飲ませた傷害の罪にも問われています。

3日の初公判で望月被告は起訴内容について「読まれた文書全てにおいて無罪を主張します」と答えました。検察側は「被告は向精神薬の接種の仕方によっては死亡することがあることを知っていた」と指摘。一方の弁護側は、被告について「当時はうつ病もしくはうつ状態にあり、心神喪失として責任能力がない」と主張しました。

4日も被告人質問などが行われ、判決は今月26日に言い渡される予定です。

最終更新日:2025年3月3日 19:52