【特集】北陸新幹線が福井県・敦賀に延伸して1か月① 終着駅 敦賀と信州新たな接点 観光客は確実に増加 期待膨らむ
特集です。北陸新幹線が福井県・敦賀に延伸してから16日で1か月。開業に沸いた敦賀の今。想定外の効果と課題、さらに、信州との新たな接点も生まれていました。
「出発進行!」新たな歴史の幕が明けた3月16日、北陸新幹線は福井県・敦賀まで延伸。長野-敦賀賀間は最短1時間48分で結ばれました。
福井県のほぼ中央に位置する敦賀市。人口「およそ6万2千人」と伊那市の規模に近く、福井県では5番目に人口が多いまちです。
稲葉キャスター
「敦賀市民はじめ、福井県民に聞きます!あなたは開業後、北陸新幹線に乗りましたか?」
乗車した敦賀市民は
「乗りました。一番列車に、開業の日に乗って、隣の越前たけふ駅までなんですけど、行って帰ってきただけなんですけど行ってきました」
乗車した敦賀市民は
「開業日に乗りました。 やっぱり東京まで行くのは快適でしたね、電車の乗り心地もそうですし、車窓もそうですし、時間的にも3時間ちょっとで行きますんで」
乗車していない敦賀市民は
「乗りたいなとは思ってますけど、 機会はまだないですかね」
乗車していない敦賀市民は
「東京とか行くならここからだと、米原経由で行った方が安くて早く済むから、 っていうのもあって、あんまり影響がなかった」
乗車したのは「50人中4人」と1割に満たない結果に。
また、北陸新幹線で行ってきた場所、行きたい場所を聞いたところ、東京が最も多く、次いで金沢、軽井沢という結果になりました。
敦賀市民は
「福井県もそば有名ですけど、長野もそばが有名だと思うので、食べ比べてみたいなって思っていまして。母がそば好きなので、母と一緒にそば巡りツアーとかしてみたいです」
あの、お祭りムードに包まれた開業日から1か月。それでも…。
上田市からの男性
「初めて来たので、どんな駅なのか、周りを見ようかなと思って来ました」
市民は、街のにぎわいを感じていました。
敦賀市民は
「前に比べると、今まで見たことないような観光客の人が増えたなと感じてます」
サラリーマンは
「人が増えましたので、明るい雰囲気になりましたしだいぶ活気づいてきたなと思います」
古くから日本海側の玄関口として栄えてきた敦賀。
敦賀港は、1899年=明治32年に外国貿易港に指定され、ヨーロッパにつながる国際都市になりました。今も、その面影を残します。
敦賀を代表する観光スポットの1つ気比神宮。高さ11mの大鳥居は、街のシンボルです。
「以前は人が少なく境内は静かでしたが、今は、途切れることなく参拝者がやってきます」
参拝者千葉から
「きょうは、桜もすごいきれいで、 さくらとこの緑と、神社のなんか、この建物のバランスがすごく素敵で、エネルギーをいただきました」
写真撮影をしたり観光案内をしたりと、市民がボランティアでまちをPRする「おもてなし隊」新幹線開業をきっかけに、本格的に活動を始めました。
インタオールつるがおもてなし隊 池田裕太郎さん
「コンパクトな街ながら、魅力もいっぱいある街ですので、 ここに人の温かさとか、優しさが加わると、もっと来ていただけるんじゃないかなって」
こちらは、福井県が先週に発表した新幹線開業後に福井県内の駅周辺を訪れた人の数です。
開業後のおよそ2週間で「38万2000人」が訪れ、去年の同じ時期に比べておよそ3割増加。また、長野県を含む北信越からの来訪も2割、増えました。
街の歩みをジオラマで伝えるこちらの施設にも、大きな変化が。
早田勇二施設長
「開業してから本日まで(開業前と比べて)154%増えています。想定はですね、まぁ10%から20%増えるかなっていうふうに予想していたんですけれども。まさか150%になるとは予想外でちょっとびっくりしています」
波及効果は、タクシーにも…。
運賃収入は去年の同じ時期と比べて28%増加しました。
タクシー運転手
「やっぱり少し増えてるなっていう感じはしてますね。長野とか近くなったんでって言うて、来ましたって。きのう(乗せたお客さん)は、小布施の方から来られたっていう話を」