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【衆院選"岩手の戦い"】担当記者が解説 注目の小選挙区は「岩手3区」 自民・藤原候補か立憲・小沢候補か

2024年10月15日 18:42
【衆院選"岩手の戦い"】担当記者が解説 注目の小選挙区は「岩手3区」 自民・藤原候補か立憲・小沢候補か

(吉岡伸剛キャスター)
衆議院選挙の争点や注目点について、選挙担当の成田記者に聞きます。成田さん、まずは争点から教えて下さい。

(成田大輔記者)
解散から投開票日まで18日しかない「超短期決戦」となる今回の選挙、主な争点はこちらです。

 (吉岡キャスター)
『政治とカネ』の問題…ですね。

 (成田記者)
自民党の裏金問題を受けた政治改革について、有権者が自公政権を信任するかが問われることとなります。

(吉岡キャスター)
成田記者はどの選挙区に注目していますか?

 (成田記者)
県南部の『岩手3区』です。自民党の藤原崇さんと立憲民主党の小沢一郎さんのいずれも前職の2人による与野党一騎打ちの構図で、今回で5度目の対決となります。
初めての対決は2012年。そこから3回連続で小沢さんが勝利し、藤原さんは比例代表での復活当選でした。しかし、前回2021年は、風向きが変わりました。若い世代を含む無党派層の取り込みに成功した藤原さんが9000票余りの差をつけ、小選挙区で初めて小沢さんに勝ちました。

(吉岡キャスター)
「政権交代より世代交代」というキャッチフレーズが印象的でしたね。

 (成田記者)
しかし今回、藤原さんはかつてない逆風の中での選挙戦になると見られます。派閥の政治資金パーティーを巡る裏金の問題など自民党に対して厳しい目が向けられています。さらに、藤原さん自身も政治資金収支報告書の不記載がありました。党本部は、不記載のあった議員について、比例代表での重複立候補を認めない方針で、藤原さんにとっては"背水の陣"で臨む選挙戦となります。

 一方、小沢さんにとっては、再び小選挙区で勝利する絶好の機会となりますが不安要素もあります。小沢さんは、党本部の選挙対策本部の本部長代行を務めているため、全国の候補者の応援に回らなければならないんです。実際、15日も岩手県内で第一声を行えませんでした。小沢さんがいない場合に地元でサポートする後援会組織も高齢化が進んでいてその中で、いかに支持を広げられるかがポイントになりそうです。

 藤原さんが、再び「小沢王国」に風穴をあけるのか、小沢さんが雪辱を果たすのか今後の選挙戦に注目したいと思います。

(吉岡キャスター)
全県での衆議院、参議院のダブル選挙は1986年以来、38年ぶりです。投票と開票は参議院岩手選挙区の補欠選挙と同じ今月27日に行われます。