高校生が古着店開業目指す 場所は2軒しか営業していない仲見世
地元を盛り上げたいと店の開業を目指す釜石市の女子高校生がいます。年内のオープンを目指し奮闘する女子高校生を釜石支局柳田記者が取材しました。
今月15日、釜石鵜住居復興スタジアムで行われた「釜石よいさ」。まつりを彩る「よいさ小町」の一人、小笠原皐(さつき)さん、通信制の高校に通う16歳です。初めてよいさ小町として参加しました。
小笠原皐さん
「釜石が元気になるきっかけになればいいなと思って少しでもと思いやりました」
釜石を元気にと話す皐さん。そんな皐さんがさらに釜石を盛り上げようとある計画を進めています。
皐さん
「ここは私が今年中のオープン予定を目指しがんばって準備しているお店です」
高校一年生の皐さんがやろうとしていること、それは、店を開くこと。中学生のころ、進路を考えた時にすぐにでも店をやりたいと考え、通信制の高校を選択、起業塾に通うなど準備を進めました。幼いころからヒップホップダンスをしていた皐さんはその衣装に使う古着に興味があり、古着店の開業を目指しましたが、古着を扱う資格は皐さんの年齢では取得ができないため、古着店は母、梓さんに経営してもらい皐さんはその隣で、ダンスの練習などにも使え、気軽に集まれるレンタルスペースの経営、オリジナルブランドのグッズの販売をします。
皐さん
「私自身震災も経験して支援してもらったり助けていただいたとかそういう恩があるので、次は私が釜石を盛り上げて行けたらいいなと思いお店を開きたいなと」
皐さんがお店の場所に選んだのは、釜石大観音の仲見世通りです。約20軒ある仲見世で2軒しか営業しておらず人通りが少ないこの場所を選んだのは幼いころから仲見世のリノベーションやマルシェに参加していて馴染みがあり、祖父から聞いたかつてのにぎわいを取り戻したいとの思いからです。お店の名前は「crush on」。現在は修繕工事が行われていて年内のオープンを目指しています。
皐さんは、仲見世通り、そして年内に開業する自分の店をしってもらおうと、今月イベントを企画、フリーマーケットや、駄菓子屋お絵描きスペースなどを設置し、あいにくの天気でしたがそれでも皐さんの呼びかけで大勢の人が訪れました。皐さんと母、梓さんのお店では修繕費の一部をクラウドファンディングでの協力を求めていて訪れたお客さんにチラシを配り協力をお願いしていました。高校1年生ながら、イベントの企画にお店の開業と次々と動く皐さんに家族は。
母・梓さん
「若い子たちの居場所を作るとなった時、若い娘だからこそできるお店があるかなと思って、今なら今でも失敗したら失敗したでその時はどうにかカバーできえばいいかなと思っています」
皐さん
「修繕工事が終わり次第、DIYしてみんなでお店を作っていけたらいいな。仲見世に人が集まることって釜石が盛り上がるための第一歩なるんじゃないかなと思っているのでそんなきっかけになれるお店にしたい」
釜石を盛り上げたい。強い思いで開業に向け走り続ける皐さん。若い力が地域を盛り上げます。