トラック運転手に違法な休日労働か 勤務していた会社と社長を書類送検 首都高3人死亡事故

去年5月、首都高速5号線でトラックが乗用車に突っ込み3人が死亡した事故で、神奈川県の厚木労働基準監督署は19日、事故を起こしたトラック運転手に違法な休日労働を行わせたとして、勤務していた会社と社長を書類送検しました。
この事故は2024年5月、首都高速5号線池袋線の下りの美女木ジャンクション付近で、トラックが渋滞でとまっていた車に突っ込み、巻き込まれた乗用車に乗っていた3人が死亡したもので、乗用車に追突したトラックを運転していた降籏紗京被告(29)が過失運転致死傷の罪で起訴されています。
この事故をめぐり、神奈川県の厚木労働基準監督署は降籏被告の勤務先について、労働環境や勤務体制などを捜査していましたが、去年3月から事故が発生した日にかけて、「36協定」で定められた休日出勤の回数を超えて降籏被告に違法な休日労働を行わせた疑いが強まったとして、勤務していた運送会社「マルハリ」と社長の男性(40代)を労働基準法違反の疑いで書類送検しました。
厚木労働基準監督署は、社長の認否を明らかにしていません。
「マルハリ」の社長をめぐっては、警視庁が業務上過失致死傷の疑いで捜査を進めています。