職務上、間違った指示で作らせた行政文書をなかったことにしようと、法律に反して廃棄したとして、県警察本部の40代の男性警部が、10月2日に書類送検されていました。

　公用文書等毀棄の疑いで書類送検されていたのは、県警察本部に勤める40代の男性警部です。

　県警察本部監察課によりますと、この男性警部はことし6月、間違った指示で部下に行政文書を作らせましたが、ミスだったと気づき、これをなかったことにしようとシュレッダーにかけて違法に廃棄したということです。

これに気づいた別の部下が、上司に相談したことで発覚しました。

　県警は、バラバラになった文書をつなぎ合わせて復元するなどして立件し、10月2日に男性警部を盛岡地検に書類送検したほか、24日付けで減給1割、1か月の懲戒処分を下しました。

　県警の加藤秀昭首席監察官は「職務の信頼を著しく失墜させる重大な事案。県民の皆様に深くお詫び申し上げます」と陳謝しました。