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【私の本当の応援歌】85歳女性が市役所の前で"釜石市民歌"を歌う 慣れない都会での生活の中「歌うことが励みに」 岩手県釜石市

2024年10月1日 18:51
【私の本当の応援歌】85歳女性が市役所の前で"釜石市民歌"を歌う 慣れない都会での生活の中「歌うことが励みに」 岩手県釜石市

 釜石市の85歳の女性が1日、何度も自分を励ましてくれた釜石市民歌を市役所の前で歌いました。慣れない土地で生きていた時にふるさとを思い出させてくれた大切な歌です。

 釜石市内の特別養護老人ホームで生活する若山節子さん85歳。

 若山節子さん
「わたしのわたしの本当に応援歌です。あそこで死んでたら今ここにいません」

 つらいとき、自分を励ましてくれた釜石市民歌。市役所の前で歌いたいと施設の職員に相談し、釜石市もその思いに応えました。

 ♪ 釜石市民歌

 釜石市出身の若山さんは中学校を卒業後、東京で就職。慣れない土地での生活や仕事に悩み、死にたいと考えたこともありましたが、そんなとき多摩川沿いを歩きながら釜石市民歌を歌い、ふるさとを思い出し気持ちを励ましました。

 6年前、神奈川県に住んでいた若山さんは交通事故に合い入院。さらに入院中に脳梗塞になり左半身がまひになったのをきっかけに妹が住む、ふるさと釜石に戻ってきました。

 1日は、市役所の前に釜石市の小野市長や市職員も駆け付け、若山さんと一緒に釜石市民歌を歌いました。

 ♪釜石市民歌

 釜石市 小野共市長
「生きるよりどころになっている、そういう歌だったんだなということをあらためて感激させていただきました」

 若山節子さん
「(どの一番気に入っていますか?)おおこの命釜石市。これ歌うと釜石を思い出して。(帰りの)切符の買い方もわからなくて、その時にこの市民歌を思い出して、歌ってどれだけ励まされたか分かりません」

 生活する施設でも入居者とともに今でも毎日のように釜石市民歌を歌う若山さん。歌が今も元気に過ごす活力になっています。