高病原性鳥インフルエンザ相次ぎ岩手県内全養鶏場など緊急消毒へ 農水省
ことしに入って、岩手県内で鳥インフルエンザが相次いで3件確認されています。これを受け農林水産省は15日、県内のすべての養鶏場などを対象に緊急の消毒を行うことを決めました。また、関係者一体となって対策を強化しようという県の会議が開かれました。
佐藤法之 農林水産部長
「まさに深刻な状態になっている」「本県のどこで鳥インフルエンザが発生してもおかしくない、リスクの非常に高い状況だと認識いている」
この会議は、県内で高病原性鳥インフルエンザの感染リスクが高まっている状況を踏まえ、県や農林水産省、県養鶏協会などからおよそ20人が出席して開かれました。
1月11日に盛岡で確認された鳥インフルエンザは、現在40万羽の殺処分が進められていて、15日午前9時現在で進捗率91%となっていて、殺処分は16日までに終わる見込みです。
また、1月2日に盛岡、5日に軽米町でも鳥インフルエンザが発生。およそ16万8000羽が殺処分されました。
会議では年明け以降、全国で過去にないほどの勢いで発生件数が急増していることなどが報告されました。
そして「危機感の共有」、「早期通報」など、対策強化のポイントや、農場内の隙間を埋める重要性について確認しました。
県畜産課 村上 勝郎 総括課長
「各農場の飼養衛生管理を一段階上げて、しっかり取り組んでいくことを共有した」
農林水産省が県内の養鶏場などで緊急消毒を行うと決めたことを受け、達増知事は16日、庄子農林水産大臣政務官とウェブ会談を行い、対応を協議することにしています。