南昌荘のひなまつり 江戸時代の享保雛や米粒に色付けした雛人形など展示
ひと足早い「ひなまつり」です。盛岡市の保護庭園・景観重要建造物に指定されている南昌荘では、さまざまな年代の「ひな人形」が展示されています。
女雛のきらびやかな冠や着物の袖口の豪華な刺繍が歴史を感じさせる享保雛や、遠野の商家で実際に使われていた道具と一緒に飾られている明治時代のおひなさまなど、ことしで25回目を迎えた「南昌荘のひなまつり」には、県内外の人から借り受けた「ひな人形」およそ40組が展示されています。
今回の展示で一番古いおひなさまがこちら。去年、盛岡市内の旧家で見つかったもので、江戸時代中期、1775年に作られたとみられています。面長の上品な顔立ちのおひなさまは現代のものと比べるとだいぶ大ぶりです。また、男雛はあぐらをかく足元がしっかりと見えるのも特徴的です。
いつの時代もこどもの健やかな成長と幸せを願い飾られてきた「ひな人形」。中にはこんなひな人形も。
記者「こちらの小さなおひなさま。こうやって虫眼鏡を通すとその可愛らしい表情がしっかりとわかります!」
お米やごま、きびに一粒ずつ色付けして作ったひな人形。1円玉と比べるとこの小ささ。虫眼鏡を通してみるとその精巧さがよくわかります。
いわて生協 南昌荘担当 牧野典子さん
「ゆったりいい時間を過ごしつつ、ご自分のお気に入りのおひなさまを探してもらいたい」
江戸時代から令和までさまざまな年代のおひなさまを楽しめる「南昌荘のひなまつり」は、3月3日まで行われています。