【台風5号被害】岩泉町では観光名所「龍泉洞」にも被害 「生活橋」が流されるも実家に向かった男性は・・・。岩手県
台風5号、岩泉町では観光施設にも被害が出たほか、町民の生活にも影響を及ぼしています。成田記者のリポートです。
成田大輔記者
「台風の上陸から一夜明けた岩泉町です。観光スポットの龍泉洞では今も入口から大量の水が流れ出ています」
台風が接近する前の11日は1日でおよそ3200人が訪れましたが、大雨で通路が冠水したためきのう閉鎖を余儀なくされました。8年前の台風10号、2023年8月の大雨でも冠水で閉鎖した龍泉洞。この時期は、お盆に夏休みと1年の中で最も訪れる人が多いかき入れ時ですが、水が引いても電気設備の復旧が必要で、営業再開には数週間かかる見込みです。
龍泉洞事務所 菊地 隆二所長
「8月で行けば約5万人くらいのお客様が見込まれるので」「周辺の宿泊業者とか商店街の皆さんとかにもいろいろな面で 波及してくるのかなと」
一方、町内の安家地区では、日常の暮らしに欠かせない『生活橋』が大雨による川の増水で流されました。13日、ここで取材中に会ったのは、大槌町に住む小野寺政人さん。橋の向こう側に実家があり、状況を確認するため、家族と来たそうです。
小野寺政人さん
「きのう連絡を受けて橋が流されたということで」「ここはたぶんダメだと思うんで 迂回して上からっていう形で」
ほかにルートは無いか調べた結果、橋から少し離れた山道から実家に行けることが分かりました。大雨で一部がえぐれ、車では通れない険しい道を歩き続けます。
何とか実家にたどり着くことができた小野寺さん一家。政人さんの母・美津江さんは当面、移動に苦労する日が続きますが息子や孫の顔を見て一安心したようです。
母・美津江さん
「来なくてもいいよって言ったんだけども、なんか来たかったみたいで」「やっぱりいいですよ…うれしい気持ち」
岩泉町内では、この場所を含め2か所で生活橋が流されていて、町は少しでも早い復旧を目指していくとしています。