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【台風5号】19日で上陸から1週間 養殖ギンザケ大量死など被害広がる

2024年8月19日 17:30
【台風5号】19日で上陸から1週間 養殖ギンザケ大量死など被害広がる
 大雨被害をもたらした台風5号の襲来から、19日で1週間です。岩手県大槌町では、施設に泥水が流れ込み、養殖していたギンザケが大量に死ぬなど、深刻な被害が広がっています。

大槌町桃畑地区にある養魚場です。

池の水にたくさんの死んだ魚が浮いていました。

 大槌復光社協同組合 祝田誠也さん
 「おそらく1500~1700匹くらい死んだ。今回、泥を多く含んだ水だったので、それが魚に影響した」

 台風の大雨で泥水が池に流れ込み、この場所で養殖していたギンザケなどのエラに泥が付着。呼吸ができずに、出荷直前だった1500匹以上が死んだといいます。

 現在は、死んだ魚の廃棄や泥だし作業に追われています。

 大槌復光社協同組合 祝田誠也さん
 「残っている稚魚を海に移動させる。魚を大きくするしかない」

 12日)原記者リポート
 「大船渡市赤崎町です。台風の影響で風がものすごく強く海も荒れています」

 1週間前の12日の朝、海から直接、岩手県に上陸した台風5号。

 久慈市山根町の下戸鎖地区では、48時間降水量が481.5ミリと8月1か月間の2.6倍の雨が2日で降りました。

 久慈市の長内川に沿う2つの地域には、県内で初めてとなる警戒レベル5の緊急安全確保が発令されました。

 上陸から1週間、沿岸地域の多くの場所に影響が出ています。

 宮古市田鎖地区にある野菜畑です。ピーマンなどを育てていますが、大雨で50センチほど冠水しました。

 ピュアファーム宮古 間木裕也代表
 「見ての通り枯れているものもある」

 全体の3分の1ほどのピーマンが浸水の被害にあい、出荷できなかったといいます。

 ピュアファーム宮古 間木裕也代表
 「お盆の時期で地元に帰ってきた人においしいピーマンを提供できなかったのが残念」

 このほか、秋に収穫予定のブロッコリーも被害を受けるなど、大きな痛手を負いました。

 12日)三浦記者リポート
 「岩泉町の小本川です。川幅いっぱいに茶色く濁った水が流れています」

 大雨が降った岩泉町にある有芸小学校です。

 有芸小学校 三浦紀久果校長
 「台風5号の影響により通学路の道路が崩れるという被害がありましたが、きょう元気に登校したみなさんに出会えてうれしいです」

 19日、2学期の始業式に臨んだのは全校児童7人。

 このうち、スクールバスを利用する4人は、台風でいつもの通学路が崩れたため、迂回ルートを通って登校しました。

 1年生
 「おうちの中でゲームしたり遊んだりしたのが楽しかった」

 3年生
 「宿題が終わらかったのは悲しかったけれど、花火をすることが楽しかった」

 2学期も7人一緒に元気に過ごしていきます。

 (校歌)