【延焼続く】大船渡市山火事36ヘクタールに拡大 近隣住民に不安広がり自主避難所指定 ヘリ7機が上空から懸命の消火活動
延焼が続いています。大船渡市で19日発生した山火事は、20日も消火活動が行われました。
記者「山火事が起きている現場の近くです。2日目となったきょうも、広い範囲に白い煙が上がっているのが確認できます」
19日正午ごろ、大船渡市三陸町 綾里の海岸沿いの山林で発生した山火事。20日午前9時半ごろ、上空から撮影した映像では立ち昇る白い煙の下に火が見えます。
20日は午前6時ごろから消火活動が再開され、消防からおよそ280人、岩手県や宮城県などの防災ヘリ3機と自衛隊から4機のヘリが出動し、上空から水を撒いていましたが、延焼が続いています。
県によりますと、20日午前6時ごろ火の手が点在する範囲はおよそ16ヘクタールでしたが、午後3時までにおよそ36ヘクタールに広がったということです。
消防によりますと、燃えている場所から一番近い集落までおよそ1キロで、集落がある北の方向に向かって煙が風で流れてきているということです。
山に一番近い地区の住人
「風が今度こっち向くと煙もあの山を越えてきて、下に家があるからあそこが怖いんだよね。早く鎮火してもらいたいんだけど、ちょっと難しいね」
大船渡市は、住民からの相談を受け、午後5時ごろ、山火事現場から3キロほど北にある市の「綾姫ホール」を自主避難所に指定しました。消防によりますと、21日も早朝から地上と上空から消火活動を行う予定です。