【海の小判】重茂漁協で今シーズン初のアワビ漁 岩手・宮古市
「海の小判」の今シーズンの漁が解禁です。岩手県内でも有数の水揚げを誇る宮古市重茂で11日朝、アワビ漁が行われました。
解禁されたのは、宮古市重茂漁協管内のアワビ漁です。今シーズンは波が高い日が続いたため、例年より1か月以上遅れて漁が解禁となりました。重茂の海は多少、風があるものの、波は穏やかで、多くの船が海に繰り出しました。
漁師たちは午前7時の解禁と同時に一斉に漁を始め、箱メガネと先にカギの付いた竿を器用に操りながら、10センチほどに成長したアワビを獲っていました。
今シーズンのアワビはエサとなる海藻が少なく、数、大きさ共に良くないといいます。
漁業者
「ダメです。海藻が無いために」
漁師にとって「海の小判」とも呼ばれるアワビですが、福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、中国が水産物の輸入禁止の措置を取ったことで価格が下落しています。重茂漁協によりますと、11日の入札価格は10キロあたり6万5690円で、去年とくらべて6000円ほど安値でした。
重茂漁協 石村辰五郎 理事
「魚もダメ、なにもダメというように、ことしは本当に最悪の年ですね」
重茂のアワビ漁は、今月末まであと3回行われる予定です。