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【菊池雄星投手思い語る】複合型野球施設「K.O.H」野球スクール始動 エンゼルス移籍の理由は? 岩手・花巻市

2024年12月3日 19:10
【菊池雄星投手思い語る】複合型野球施設「K.O.H」野球スクール始動 エンゼルス移籍の理由は? 岩手・花巻市

 菊池雄星投手がプロデュースした複合型野球施設「K.O.H」で2日、待望の野球スクールが開講しました。生き生きと練習する子どもたちの思い、そして11月30日に菊池投手本人が語ったエンゼルス移籍のワケとは?特集でお伝えします。

 菊池雄星投手がプロデュースした花巻の新しい施設。名称は、マウンドの王を意味するキングオブザヒル、K.O.Hです。

菊池雄星投手
「せっかく苦しい練習、つらい練習、これは間違いなく必要なので、せっかくそれをしてもらうなら、目的地にしっかりとたどり着くようにガイドしてあげないと、つらい練習したのに何もうまくならないということが起きると思っていて」

 菊池投手の思いがこもった場所で、子どもたちを導くスクールが2日、開講しました。4歳から中学3年生までのおよそ130人が学ぶ予定です。

 施設には投球フォームを撮影し骨格の動きを分析する機械や、スイングの角度を分析する機械などがあり、メジャーリーガーも使う最新の機器で子どもたちの成長をサポートします。

 小学1、2年生のクラスに参加していた花巻市の三井慧太郎くんです。
祖父の信義さんは、1971年に花巻北高校が夏の甲子園に出場した時のメンバーです。自分からこのスクールで学びたいと参加した三井くん。

三井くん
「来年、野球のスポーツ少年団に入るから、来年に備えてピッチングやバッティングを出来るように練習したいと思ったから」

Q菊池雄星投手は知っている?
「知っている。いろいろな野球をやっている人の憧れ」

祖父・信義さん
「うらやましいというのが正直なところ。今の子どもたちは素敵なすばらしい環境で野球ができるのはすごい」

 憧れの菊池投手に近づくための第一歩を踏みだした三井くん。指導するのは独立リーグなどでプレー経験がある河内山コーチです。

奥州市出身独立リーグでプレー 河内山拓樹コーチ
「僕はプレーヤーとしては成功できなかった人間なので、僕ができなかったこと、失敗したことを経験として伝えていければいいし、将来的に成長していくことが一番うれしいことなので、そこを伝えている」

河内山コーチ 指導「きょうはこの機械を使います。投げると…球速が出てくる。他の人との競争ではない。自分との競争」

 全身を大きく使い強い球を投げられるように指導していました。

河内山コーチ「同じミスを2回繰り返さないように…」

 岩手から世界にはばたき、活躍する選手が次々に出ています。菊池投手は「僕もできる」と思うことが大切だと考えています。

菊池投手
「大事なことというのは、僕もできると思うこと。他人事ではなくて、あの人だからできたのではなくて、あの人も出来たのだから僕もできると思ってもらうことが夢を叶えるファーストステップ」

 菊池投手もオフはこの場所で練習し、子どもたちと接していきます。

Q菊池投手を見たことは?
三井くん「きのうここで見た。かっこよかった」

Q将来なりたい?「うん」
祖父・信義さん「最後まで夢を貫いてほしい」
三井くん「いい応援だと思う」

 来シーズン、エンゼルスに移籍することが決まった菊池投手。30日、移籍を決めた理由を聞くと…

菊池雄星
「実は即決。優勝するチャンスがあるし、ポストシーズン10年間出られていないというところを止めたいというのが強くあって、それがひとつめの理由。息子も来年、小学校に入るので、1年間、安心して暮らせる場所というのは考えた」

 背番号も16に決まり、新天地ではエースとしての活躍が期待されます。

菊池雄星
「チームとしてはまずは地区優勝を狙っていきたい。個人的にはまずはローテを守ってけがなくローテーションを守る、それが一番、僕が意識しているところなので、そこに尽きる。その上で多く勝って、チームに1勝でも多く勝ちをもたらしたい」

 新しいスクールで一歩を踏み出した子どもたち。彼らに負けじと、菊池投手はメジャーでのさらなる成長を目指します。

最終更新日:2024年12月3日 19:12