新人の庄司中さん(45)が167票差で初当選 吉村知事が支援 山形・大石田町長選挙
町民の選択は町政の転換でした。現職と新人の一騎打ちの選挙戦となった山形県大石田街の町長選挙は5日、投開票が行われ、新人の庄司中さん(45)が接戦を制し初当選を果たしました。
5日夜。大石田町長選に立候補した新人で醸造会社社長の庄司中さん(45)は、開票が始まった午後8時ごろに緊張した面持ちで事務所に入りました。一方、現職で再選を目指す村岡藤弥さん(63)は午後7時前には事務所に入り、町のホームページで開票状況を見つめました。
庄司氏事務所「開票率73.92パーセント1600対1600」
開票率が7割を超えても両者の票数が並びました。
そして、午後9時15分、4回目の開票速報ー。
庄司氏支援者「中くん、2232!(過半数)」
庄司さんが過半数の票を獲得し当選の知らせが届くと、庄司さんの事務所は歓声に包まれました。
庄司さん「子育て支援、教育そして奨学金制度をしっかり充実させて子育てするなら大石田と呼ばれるようなみんなが明るく元気で楽しいまちづくりにしていく」
一方、敗れた現職・村岡さんはー。
村岡さん「本当にたくさんのみなさんから応援していただいたが残念ながら結果は真摯に受け止めこれからの町政の手助けなどもできることはやっていきたい」
開票結果は庄司さんが2232票、村岡さんが2065票と167票差で庄司さんが接戦を制しました。
初当選を果たした庄司さんは大石田町の前の町長、庄司喜與太さんの長男でことし9月に立候補の意思を固めました。現職の村岡さんが、自民・公明の支援を受ける一方、庄司さんは吉村知事らの激励を受け、選挙戦に臨みました。公約として0歳児からの保育無料化など子育て支援の充実や地元企業の販路拡大や企業誘致による雇用創出などを掲げました。
庄司さん辻立ち「ありがとうございました」
当選から一夜明けた6日午前6時、庄司さんは支援者らとともにJR大石田駅前に立ち、町民に感謝を伝えました。
庄司さん「昨夜は全然眠れなかった。喜びとこれからみなさんの期待に応えなければならないという重圧と混じった不思議な感覚」
その後、大石田町役場で町の選挙管理委員会から当選証書を受け取りました。
庄司さん「大変重みを感じている。子育て支援、教育しっかり取り組んでいく」
一方、投票率は79.52パーセントで選挙戦となった12年前(83.63パーセント)と比べて4.11ポイント低くなりました。庄司さんの新町長としての任期は11月13日から4年間です。