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閉館している鶴岡市の国の重要文化財「旧西田川郡役所」クラファンで展示再開目指す

2023年12月12日 16:55
閉館している鶴岡市の国の重要文化財「旧西田川郡役所」クラファンで展示再開目指す

2019年に発生した山形県沖を震源とする地震などの影響で閉館している鶴岡市の国の重要文化財「旧西田川郡役所」が展示の再開を目指し、クラウドファンディングで支援を呼びかけています。

鶴岡市の致道博物館の敷地にある「旧西田川郡役所」は、日本建築に西洋の技術を取り入れた明治時代の文明開化を象徴する建物として国の重要文化財に指定されています。建物内は庄内地域で発掘された土器や幕末の歴史を紹介する展示会場としておととし5月まで公開されていました。しかし、4年前の県沖を震源とする地震で被災し、壁などの修理が必要となったことや新型コロナで入館者が激減したことを受けて閉館を余儀なくされ、展示再開のめどが立っていません。
こうした中、致道博物館は展示再開を目指し、動かなくなってしまっている直径およそ90センチの大時計の修理と展示のリニューアルに必要な資金を募るクラウドファンディングを11日から始めました。大時計はおよそ50年前に設置されたもので、建物のシンボルとなっています。

致道博物館 酒井忠順館長「博物館を運営していくために、より魅力的にしていくためにやれることはやりたい。新しい挑戦を続けたい。その一環がこのクラウドファンディング」

目標金額は1000万円で来年1月31日まで、専用のウェブサイトや銀行振り込みなどで支援を募っています。展示再開後の招待券や時計塔内部を特別に見学できるなどの返礼がつくコースも用意されています。致道博物館では来年春の再開を目指していくということです。