豪雨被害で片側交互通行続く国道121号 全面復旧は2026年3月の見込み
去年8月の豪雨の影響で片側交互通行が続いている米沢市の国道121号について、山形県は8日、復旧工事の状況を報道機関に公開しました。全面復旧の時期は、2026年3月となる見込みです。
米沢と福島県喜多方市を結ぶ国道121号は、去年8月の豪雨で一部の道路が崩落。県からの権限代行に基づき国による応急工事が行われましたが、現場付近は去年10月以降、片側交互通行が続いています。
こうした中、復旧工事を行っている県は8日、工事の進捗状況を説明する現場見学会を開きました。県によりますと、復旧工事の費用は総額およそ12億円で、全面復旧は2026年3月となる見込みです。
現在は、道路の川沿いののり面にモルタルを吹き付けたり鉄骨を埋め込んだりする補強工事が行われています。また、崩落した道路の地層には、破砕帯と呼ばれる弱い地層があることから、軟弱な地盤をまたぐように橋が架けられる予定です。
県は、喜多方方面とのスムーズな往来のため、片側交互通行を確保しながら、復旧工事を進めていくとしています。
置賜総合支庁渡部高久道路管理主幹「全面通行止めで工事を行えば時間もかからなくなるが半分ずつ工事を行うので時間もかかる。その中でも一日でも早く本復旧できるよう頑張っていきたい」
のり面の補強工事は、11月中に終了する予定で、今後、道路の復旧工事に合わせて仮橋の撤去作業などが進められます。