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能登半島地震の被災地で入浴支援 山形から陸上自衛隊の隊員がタンク車2台とともに出発

2024年1月5日 17:47
能登半島地震の被災地で入浴支援 山形から陸上自衛隊の隊員がタンク車2台とともに出発
能登半島地震の被災地で入浴支援を行うため、山形県東根市の神町駐屯地から陸上自衛隊の隊員が5日、出発しました。

記者リポート「午後1時です。入浴するための支援物資をのせた陸上自衛隊の車両が今、被災地にむけ神町駐屯地を出発しました」

5日午後、東根市の神町駐屯地を出発したのは、陸上自衛隊第6師団の後方支援連隊の隊員18人です。1日に発生した能登半島地震に伴い、被災地で活動する上級部隊からの応援要請を受けたものです。隊員たちは被災地で入浴支援を行うため、5トンの水を積んだタンク車2台を含む8台の車両に乗り込み、出発しました。被災地の避難所や学校のグラウンドで、1度に30人が入れる仮設の風呂を設置し、入浴支援を行います。

第6師団長楠見晋一陸将「単にお風呂に入っていただくだけでなく、現地で家族を亡くされた方々は、精神的に非常につらい思いをしている。入浴を通じてホッとしていただける時間を提供できるよう貢献できれば」

5日は新潟県の新発田駐屯地まで移動し、明日から被災地での支援活動を行う予定です。

一方、県と山形市は5日、合同で被災した石川県に支援物資を提供しました。物資は500ミリリットルの飲料水9600本や生理用品、避難所で使用できる毛布や簡易トイレなどで大型トラックに載せて石川県の金沢市まで運びます。

県防災危機管理課岩瀬一 課長「できる限り被災地を支援するため、市町村と連携し、救援物資を送ることにした。避難している方々が健康に避難生活を贈ることに資すれば幸い」

トラックは5日夕方、山形市を出発し、6日朝、石川県に到着する予定です。今回の地震に関して県が被災地に物資を提供するのはこれが初めてです。

また、国土交通省山形河川国道事務所などは5日、緊急災害対策派遣隊TEC-FORCEを石川県などの被災地に派遣しました。現地では道路や土砂災害の状況について調査する予定です