小林製薬の「紅こうじ原料」酒田市の菓子メーカーが委託製造品で使用…販売は福岡県の会社
小林製薬の「紅こうじ原料」を含むサプリメントで健康被害が報告されている問題で、酒田市の食品メーカーが委託製造した菓子にも「紅こうじ原料」が使われていたことが29日、分かりました。販売元では既に商品を自主回収しています。
小林製薬が製造した「紅こうじ原料」が含まれていたのは酒田市にある酒田米菓鳥海山麓工場で製造された、「魔人せんべい悪玉コレステロールを下げるのに役立つ濃厚チーズせんべい」です。
酒田米菓によりますと、この商品には、コレステロール値を下げる目的で、「紅こうじ原料」が含まれていて、機能性表示食品として販売されていました。3月中旬までにおよそ4700袋を製造したということです。酒田米菓は商品の製造のみを行い、販売は健康食品の通信販売などを手掛ける福岡県の会社・「ゼロプラス」が行っていました。この会社では3月15日からインターネット通販で195袋を販売したほか、店舗に504袋を出荷していて、3月22日から自主回収を行っています。
一方、酒田米菓が製造・販売している「紅こうじ」入りの菓子には小林製薬の「紅こうじ原料」は使われておらず、担当者は「安全性に問題はない」と話しています。
県内ではこれまで、米沢市の食品メーカーなどで販売された製品の一部に小林製薬の「紅こうじ原料」が使われていることが分かり、自主回収が行われています。
厚生労働省によりますと、小林製薬は「紅こうじ原料」を国内の卸売業者52社に出荷していて、酒田米菓などでは、それらの卸売業者から原料を仕入れていたということです。