早朝サクランボを食い荒らしたクマが夕方も 農作業中に現れスマートフォンで撮影
出没が相次いでいる山形県南陽市のサクランボ園地で27日夕方、再びクマが現れました。所有者の家族が午後6時ごろ、ビニールハウスに登り作業していたところ、クマが現れたため、携帯のカメラを向けました。
クマが食べているのは、収穫直前の真っ赤に実ったサクランボです。
園地の所有者「木のサクランボがなくなるよ」
クマが手あたり次第に枝を手繰り寄せます。
所有者の家族「うわ~、枝を折ってるよ」
この園地では、5月25日以降、クマの出没が続いています。これまでも、収穫間近だったサクランボの早生品種・「紅さやか」、およそ10キロが食い荒らされています。
※収穫はいつの予定だった?「あと3日か4日だった」※収穫直前のサクランボ?「食べごろの時」
27日午前5時過ぎ、猟友会が設置した監視カメラに映ったクマの映像です。クマは枝に手を伸ばし、真っ赤に実ったサクランボを次々と食べています。
クマはおよそ30分にわたり、木の上でサクランボを食べた後、やぶの中へと入っていきました。
「木になっている実のほとんど食べた。10キロか15キロくらい。折れている枝は全てクマ」
クマの体長はおよそ70センチ。地元猟友会によりますと1歳前後で親離れしたばかりのため警戒心が薄いということです。
園地の所有者がクマを追い払おうと音を立てますが…。
パイプを叩く音「バカモノ!駄目だこりゃハチミツ食べなさい」
逃げるそぶりはなくサクランボを食べ続けていました。クマの出没を受けて猟友会は27日、園内にわなを設置し、警戒を続けています。
「クマは毎日来ていて仕事もしにくい。できれば山に入っていてほしい」
県はホームぺージでクマの出没状況や背中を向けずにゆっくりと立ち去るといった対処法を掲載し、注意を呼びかけています。