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記録的大雨から2カ月・庄内と最上各地の被災地の復旧は道半ば

2024年9月25日 12:12
記録的大雨から2カ月・庄内と最上各地の被災地の復旧は道半ば

ことし7月に山形県の庄内と最上地方を中心に大きな被害をもたらした記録的大雨の発生から25日で2か月になります。
被災地では、復旧への歩みがいまも続いています。

酒田市北青沢地区を流れる小屋渕川です。大量の土砂と倒木で完全に埋め尽くされました。
お盆明けから始まった山形県による撤去作業はいま、集落の上流部まで進んでいます。
県内外からの災害ボランティアたちが帰った23日午後、住民の相蘇隆治さんは自宅周辺の排水路を掘っていました。

【ON】相蘇隆治さん(72)
「ボランティアの方たちに頑張っていただいて本当感謝しかないですね。あの頑張りには本当頭が下がります。
あのエネルギーどこから出てくるのかと思って。ビックリしました」

ボランティアたちの力を借りて、ようやく家の中に1メートル以上積もった土砂の撤去を終えました。
お気に入りだったという薪ストーブも掘り出されましたが、家は壁や床などの被害が大きく、
相蘇さんは公費解体の手続きを進める予定です。

【ON】相蘇隆治さん(72)
「公費解体が決まれば、雪が降る前に解体してもらって更地にしてもらえば大変ありがたいなと」

大沢地区を通る国道344号は、仮復旧の砂利道がアスファルトに舗装され、
10月末までに一部片側交互通行で真室川町まで一般車も通行出来る予定です。
しかし、道路周辺の田畑は排水路が埋まったままで雨が降ると排水が追いつかず、貯水池のように水が溢れます。
これから冬の気配が日を追うごとに近づく中、被災地の復旧はまだ半ばです。

最終更新日:2024年9月25日 12:12