啓翁桜の品評会 山形県知事賞に白鷹町のサンファームしらたか 栽培して30年で初の栄冠
冬に咲くサクラ・啓翁桜の品評会が31日、山形市で開かれ、最高賞の県知事賞には白鷹町の「サンファームしらたか」が選ばれました。
ことしの品評会には県内各地の生産者から、過去最多となる79点の啓翁桜が出品されました。JA全農山形によりますと、今シーズンは夏場の猛暑と少雨の影響で葉が散る被害があったり、温度管理が難しかったりしたということですが、生産者は気温の低い山間部で栽培するなど適切に管理し、高品質な啓翁桜に仕上がったということです。
9人の審査員は花の付き方や色づき、枝ぶりなどを審査し、その結果、最高賞の県知事賞には、白鷹町のサンファームしらたかが選ばれました。栽培しておよそ30年、初の受賞です。
サンファームしらたか樋口賢太郎部長「自分の作った枝がこのように評価されて、やってきたことは間違いなかったと思う。サクラを見て少しでも明るい気持ちになってくれたら嬉しい」
県内の啓翁桜は、12月中旬から出荷が始まり、今シーズンは、例年並みのおよそ120万本の出荷を見込んでいます。
県農業総合研究センター園芸農業研究所米野智弥所長「非常に元気のある花がいっぱい咲いていたと感じる。一足早い春をお楽しみいただければ」
県知事賞をはじめ受賞したサクラは、「道の駅やまがた蔵王」に飾られるほか、初の試みとして、それ以外のサクラが蔵王温泉街のホテル旅館に展示されます。
県農業研究センター園芸農業研究所米野智弥所長「県外の方も多数おいでになる。山形の特産の啓翁桜を楽しんでいただければ」
展示期間は2月1日から12日までの予定です。