津波の高さが観測できなかった鼠ヶ関の潮位計 原因究明のため潜水調査 たまった砂清掃も
能登半島地震の時に山形県鶴岡市鼠ヶ関で津波の高さが観測できなかったことを受けて国土地理院は31日、原因を究明するために現地での潜水調査を行いました。
鶴岡市鼠ヶ関にある国土地理院の鼠ヶ関験潮所は市内で唯一、潮位を測っていますが、能登半島地震の時に、データに異常がみられ、到達した津波の高さが把握できませんでした。験潮所内の潮位計は、井戸に海水を管で送り、ウキを浮かべてはかっています。現在、データは正常に戻っていて1月中旬、鶴岡市長と面会した国土地理院の担当者は異常の原因を「井戸に海水を送る導水管が砂などで詰まった可能性が高い」と報告しています。そして、31日国土地理院は原因を明らかにするために現地で潜水調査を行いました。
潜水士が海に潜り海面からおよそ1.5メートル下に設置されている導水管の取水口付近を念入りに調べて写真を撮影。その後、導水管にたまった砂などを清掃しました。
国土地理院測地観測センター地殻監視課 芝公成課長「導水管の清掃も終わったのでデータも見てどういった状況だったか判断をしようと思う」
国土地理院は潜水士が撮った写真や今後の潮位データをみて異常の原因を特定する方針です。