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「克己復礼」羽生善治会長の言葉が刻まれた将棋のモニュメントが天童市に 除幕式に羽生会長も出席

2024年4月8日 18:23
「克己復礼」羽生善治会長の言葉が刻まれた将棋のモニュメントが天童市に 除幕式に羽生会長も出席

将棋の駒の生産量が全国一を誇る天童市で8日、市制施行65周年を記念した将棋のモニュメントの除幕式が行われました。新たなシンボルに文字を記したのは、平成を代表するあの棋士です。

天童市はこれまで、公式の将棋のモニュメントとして、舞鶴山山頂に王将の駒を設置していています。この「王将」の文字は昭和を代表する大棋士、大山康晴 十五世名人が記しました。
今回、市制施行65周年を記念した2つ目のモニュメントを作るにあたり白羽の矢が立ったのは、平成を代表する棋士で、日本将棋連盟会長の羽生善治さんです。
天童駅東口で行われた除幕式には、羽生さんも駆け付けました。

日本将棋連盟羽生善治会長「私自身の揮ごうが残るというところで、やや気恥ずかしいところもあるが、天童市に訪れた方が天童市が将棋の街であるということを降り立った瞬間に実感していただければ」

新たなモニュメントには、羽生さんから将棋を指す全ての人に贈られたこの言葉が刻まれました。

日本将棋連盟羽生善治会長「克己復礼(こっきふくれい)という言葉を揮ごうした。礼儀を重んじて己に打ち勝つという意味。将棋は相手がいないと対局もできない。様々な人に対する敬意を忘れないように、という思いを込めて書いた」

除幕式に参加した本間珠莉さん(11)将棋歴7年「緊張したけど、除幕式に参加できてよかった。モニュメントを通じて将棋が広まればいいと思った」

このシンボルは将棋の駒を3枚組み合わせたデザインになっていて、3面の文字はすべて羽生さんが記しています。天童市では、4月13日と14日に恒例の人間将棋が舞鶴山山頂で開催されます。