×

「誰しも時には加害者になってしまう」犯罪加害者家族への偏見なくして…山形市でシンポジウム

2024年3月31日 12:12
「誰しも時には加害者になってしまう」犯罪加害者家族への偏見なくして…山形市でシンポジウム

弁護士会による「犯罪加害者」の家族を支える全国唯一の支援センターが山形市に設立されて5周年を迎えたことを記念し、山形市で30日、シンポジウムが開かれました。

犯罪加害者家族支援センターは、加害者家族からの相談を受けたり支援に取り組むため、山形県弁護士会が2018年11月、全国に先駆けて設立しました。
犯罪加害者の家族は社会から差別を受けたり偏見にさらされるなどの精神的な苦痛や被害者への弁償や慰謝料の支払いなどの経済的な負担、更に「加害者側」の人間として自責の念に苛まれるなど、悩みを抱えている人が多いといいます。

センター設立5周年を記念したシンポジウムでは、犯罪加害者の家族などの支援活動を行う仙台市のNPO法人「WorldOpenHeart」の阿部恭子理事長らが犯罪加害者の家族と出所後の加害者への支援などをテーマに講演しました。

NPO法人WorldOpenHeart・阿部恭子理事長「私たちが考えていくべきことは誰しも弱者である。誰しも被害者である。誰しも時には加害者になってしまう。だからそれに即したサポートはたくさんあっていい」

センターは今後も犯罪加害者家族への偏見をなくす活動に取り組んでいくとしています。