化粧品メーカー資生堂が鶴岡市に新たな研究拠点開設 2人の研究員が常駐 腸内細菌や漢方など研究
化粧品メーカー大手の資生堂が鶴岡市先端研究産業支援センターに新たな研究拠点を開設しました。
こちらが資生堂が6日、鶴岡に開設した「資生堂ファームラボ」です。室内は通常の研究室のイメージとは違い、緑色が目立ち、牛や羊をかたどった椅子が置かれています。研究室のコンセプトは研究員が既存の考え方やルールに影響されず、自由な研究を進める「放牧」です。
資生堂 みらい研究グループ 佐藤 潔グループマネージャ
「自分の好きな研究をやってくださいということで、ただし美に関わることを縛りにつけている。もしかしたら将来は化粧品に関わるかもしれないものは、なかなか会社の中では前に進めないので、とにかく自分がやりたいという情熱をどこまで形にできるか、経験、その人のキャパシティを広げるという意味でやってもらう」
資生堂は冨田勝慶応義塾大学名誉教授とアドバイザリー契約を結び、また慶応大先端生命科学研究所と包括連携協定を結んでいます。人材育成の強化やイノベーションの創出に取り組む新たな研究拠点として今回、鶴岡市先端研究産業支援センターに研究所を開設しました。現在、2人の研究員が常駐していて、腸内細菌や漢方などをテーマに研究を進めます。また、研究室を先端研や鶴岡市内の企業や団体などと交流するスペースとしても活用し、産官学民が連携して未来に向けたイノベーションの創出を目指していくとしています。