「生産者に感謝を」 大手酒類メーカーがワインにつながるブドウを収穫体験
山形県上山市産のブドウを原料にワインを製造している大手酒類メーカーの社員が23日、市内の園地でブドウの収穫を体験しました。
上山市上生居にある奈良崎洋一さんのブドウ畑です。大手酒類メーカー・サントリーでは現在、奈良崎さんの園地で収穫したブドウを100%使用したワインを製造しています。今回はワインの原料となるブドウの産地を理解し、販売促進につなげようと、サントリーの社員が上山市を訪れました。
社員たちはワイン用に栽培されたブドウ「カベルネソーヴィニヨン」の収穫を体験。1房ずつブドウをもぎ取り、丁寧に収穫していきました。
「普段製品になったものを販売していてこれが何から出来ているのかということを目の当たりにする場面が少ないので自分の手で触れて収穫できるのはいい体験だと思う」
「1つの畑でも大きい物だったり色んな物があって1つ1つ顔が違うので取り方も大変ですし実際にワインの状態でしか見た事がないのでこういう作業があってあのワインがあるというのは第一生産者への感謝につながる」
奈良崎さんの園地ではことし、雨が少なかったため生育が順調で、小粒で糖度が高いブドウに仕上がっているということです。
作業は24日まで続き、およそ2トンのブドウを収穫する予定です。ことし収穫したブドウは、長野県で醸造され、再来年以降販売されるということです。