山形への移住や就農希望者が体験ツアー 茎ブロッコリーを収穫 農家との交流会も
山形県の置賜地方へ移住や就農を検討している人に、地元の生活や農作業について知ってもらおうと、米沢市で21日、体験ツアーが開催されました。
このツアーは、置賜地方の暮らしや農作業の体験を通して、県外から新たな移住者の受け入れと就農促進につなげようと、おととしから置賜総合支庁などが実施しています。新型コロナの影響でオンラインでの開催が続いていましたが、ことし初めて、現地での開催となりました。
「さっそく、きょうはよろしくお願いします」
21日は、福島県や東京都などからすでに移住が決まっているか、将来的に移住を考えている合わせて6人が参加しました。
訪れたのは米沢市にある高橋俊之さんの茎ブロッコリー畑です。高橋さん自身も4年前に千葉県から移住し、茎ブロッコリーを生産しています。
高橋俊之さん「茎ブロッコリーはなかなか作っている人がいない。しかもおいしい」
まずは、全員で高橋さんの茎ブロッコリーを試食しました。
「おいしい」「生でも甘い感じがする」
高橋さん「柔らかいところだけ収穫して出荷しているその努力をしていてわりかし営業がうまくいっている」
雨も降る中、早速、収穫体験です。
福島県から参加「これとかってどうですか?」高橋さん「これは伊勢丹のバイヤーがうなるやつです」
(折る感じはどう?)福島県から参加「ためらってしまうとだめ」「思い切って折った方がいい」
ことし6月に神奈川から移住「6月、川崎市から長井市に移住した。今は体験しながら仕事先を探している」
初日は茎ブロッコリーのほかに、カブの収穫なども体験しました。
夜は、市内の公民館で置賜地方の農家と交流会が開かれました。移住生活や収入面などを気になる質問をしながら、交流を深めました。
高橋さん「収入は移住直後とても下がった妻が働かないと成り立たない家計に1年目はなってしまった。それでも妻は、移住してよかったと」
6月から長井市に移住「結果、来てみて色んな人のご縁に恵まれて生活できてるのが良かった。動いてみてどうなるか体験してみないとわからない」
東京から「今すぐは仕事もあるので難しいがいつかは移住してみたい」
「農家のいる場で今まで聞けなかった話や農業の過去から未来の話ができたことはすごく貴重な時間だった」
置賜総合支庁は引き続き、こうした体験ツアーを通じて就農者の増加につなげていきたいとしています。