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豆乳鍋やウシ一頭使う鍋も 天童市で「令和鍋合戦」 29代鍋将軍に輝いたのは…

2023年11月20日 18:17
豆乳鍋やウシ一頭使う鍋も 天童市で「令和鍋合戦」 29代鍋将軍に輝いたのは…

本格的な冬が近づいていますが、寒くなると恋しくなるものと言えば…「鍋」です。山形県天童市で20日、「令和鍋合戦」が開催されました。ことしは、どの一杯が「鍋将軍」に輝いたのでしょうか?

出陣「令和鍋合戦は武器を使わぬ平和な戦い。味自慢の自慢の鍋で勝敗を決することにしよう」「いざ出陣!」

ことしで29回目をむかえた恒例の鍋合戦。4年ぶりの通常開催とあって、多くの人でにぎわいました。

天童商工会議所青年部・遠藤哲也会長「この冬においしい鍋がこれだけあるということを知っていただいて、冬の到来を楽しんでいただければと思う」

ことしは、山形、宮城、福島、新潟の4県から23の鍋が集まり、一杯500円前後の価格で提供されました。訪れた人たちは、思い思いの鍋を手に取り、舌鼓を打っていました。

「(セリ鍋をたべて)お正月が来ました。最高です」
「一回目から地元なのできてます。寒いので鍋であったままっておいしいです」
「だしが効いてて、おもちがふわふわでおいしい。500円で食べられるので、いっぱい食べたい」

このイベントは天童商工会議所・青年部が地元・天童を盛り上げようと、1996年・平成8年から始め、平成から令和へと移り変わる中で、その時々の流行りの一杯で、訪れた人々を楽しませてきました。
ずらりと行列のできたこちらの店は、前回、優勝した「鍋将軍」です。
天童の板前チームが出す「究極天童牛とろもつ一頭なべ」。希少な天童牛を内臓から牛骨までまるっと一頭、余すことなく使ったぜいたくな鍋です。

食べた人「牛のうまみがいっぱい入ってて、とてもおいしい。納得の一杯」
店の人「ことしもおいしいので、鍋 将軍目指して頑張ります」

一方、こちら。呼び込みに奮闘する地元の小学生の姿もー。
児童たちは天童南部小学校の5年生で、授業の一環での出場。クラス対抗のオーディションを経て決まった鍋、その名も…

天童南部小5年生「ステップアップジャンプ心温まる豆乳鍋」「豆乳ベースの鍋、コンソメが効いてる」

鍋づくりを通して、自分たちも成長していこうという思いを込めた鍋で、みんなで改良を重ねました。
ことし6月からおよそ半年にわたる試行錯誤の甲斐もあって昼前に完売するほどの勢い。

天童南部小5年生「豆乳鍋売り切れです、ありがとうございました!」
天童南部小5年生「投票お願いします」

審査はまず、お客さんによる投票で、上位5つに、しぼられます。
前回の鍋将軍・牛トロ鍋も天童南部小の鍋も残りました。
続く、決勝審査で審査員5人がそれぞれの鍋を食べて味やアイデアなどで判定。
そして、運命の結果発表です。

結果発表「第29回天童冬の陣・令和鍋合戦、第29代鍋将軍は…ステップアップ鍋の天童南部小学校」
児童「けんかしちゃったこともあったが、みんなでやりきったのがよかった」
児童「来年もとりたいです、鍋将軍」

今回出品された鍋の中には天童市内の一部の旅館で販売されているものもあるということです。