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一部が赤く熟し落果 猛暑で庄内柿の生育に影響 収量2割減少の見通し

2023年9月27日 17:29
一部が赤く熟し落果 猛暑で庄内柿の生育に影響 収量2割減少の見通し

ことし夏の厳しい暑さで、秋の味覚・庄内柿の生育に影響が出ています。鶴岡市の農家では、収穫前のカキに日焼けが見られたり、実が枝から落ちたりして、すでに2割ほど収量が減る見通しだということです。

鶴岡市黒川で庄内柿を生産している遠藤幸男さんの畑です。10月に始まるカキの収穫を前に、主力品種「平核無」に異変がー。

「ここ 日焼けした」

8月の猛暑で、日焼けを起こして形がゆがんでしまっています。さらにー。

「まだ赤くなるはずないんだ今の時期。こういう風にただ柔らかくなって落ちるだけ」

例年であれば10月下旬に色づきが始まる「平核無」ですが、ことしは9月に入り一部の柿がすでに赤く熟し、落果してしまっているといいます。

生産者遠藤幸男さん「猛暑のせいで木がおかしくなっている。過去にも落ちるということはあってもこんなに木の下にぽたぽた落ちていることはまずなかった」

遠藤さんはおよそ1・2ヘクタールの畑で「平核無」と早生品種の「刀根早生」を栽培し、平年10トンの庄内柿を出荷していますが、ことしはすでに2割ほどの収量減少を見込んでいるということです。
JA庄内たがわによりますと、こうした日焼けや落果などの報告が管内のカキ農家から多くあり、「実際に収穫をしてみないとわからないが、全体的な収量低下が懸念される」ということです。
また、県によりますとリンゴやブドウそれにナシやモモなどほかの果樹でも日焼けや軟化、野菜はアスパラガスの変形などが報告されています。猛暑による農業被害の拡大が懸念されています。