畑の生き物探しに夢中 自然の中で伸び伸びと山形県西川町で保育園留学 家族で現地滞在
子どもを地域の保育園に通わせながら家族で短期間の移住を体験する、「保育園留学」がいま、山形県西川町で行われています。
東京からやって来た友近さん家族です。10月15日から西川町で移住体験をしていて、長女の優那ちゃんと長男の旬汰くんの兄弟は、町内の保育園に通っています。
友近さん家族が利用しているのは、「保育園留学」という取り組み。これは、子どもを自然豊かな地域の保育園に通わせながら、1週間から2週間、家族で現地滞在するプログラムです。西川町は、この「保育園留学」を全国展開している東京の民間企業と連携し、取り組み始めました。
友近さん家族がその第1号。親戚が山形市にいることもあり、西川町を選んだと言います。
友近久美子さん「新型コロナもあり、山形に来ることがなかったので保育園留学も使いながら子どもをいとこに会わせてあげられると思って」
夫の豪さん「子どもたちが自然あふれる中で五感をフルに使って日々を過ごしている」
一家は1週間の予定で、町内に滞在し、夫婦2人はリモートワークで仕事に励んでいます。
一方、保育園では園児たちがサツマイモ掘りの真っ最中。
「でかいの取れました。」
東京から来た2人は、サツマイモ掘りよりも畑にいる生き物探しに夢中…。
旬汰くん「ダンゴムシ。ママとパパに見せるの。」
都会ではめったに触れることができない畑の土。ここでは触り放題です。そして、これこそが保育園留学の醍醐味だと言います。
母・久美子さん「日中の普段の生活の中であれだけ体を動かす機会が本人たちも楽しそう。普段は人見知りをするタイプだが、先生たちに話をしていて驚かされた。」
もうすぐやってくる冬の季節。町では雪遊びをPRし、利用拡大に期待を寄せています。
西川町健康福祉課佐藤尚史課長「保育園留学の人が来るから特別な行事をするということではなく、保育園の日常の中に入ってもらう。それを繰り返す中で西川町のファンになってもらうのが一番。ゆくゆくは移住してもらえれば。」
県内では、西川町を含む4つの市と町が保育園留学の取り組みを行っています。